JR常磐線北小金・秋の東禅寺ポタリング

毎年秋になると訪れる千葉健松戸市東禅寺の紅葉。
水戸街道の宿場町として栄えた小金宿でその中心をなした東漸寺、540年の歴史あるお寺です。
平日にもかかわらず、紅葉狩り
の人たちで賑わっていました。
このお寺が運営している東禅寺幼稚園は息子が通っていた幼稚園でここにくると、まだ小さかった息子
の記憶も蘇ります。
東禅寺と幼稚園は30年弱前とほぼ変わりのない風景ですが、この時期12月初めになると見事な紅葉
が楽しめます。
今の自宅から自転車で4kmほどのポタリングです。
東禅寺ポタリング
JR常磐線北小金駅から徒歩7分。
旧水戸街道沿いにある歴史のあるお寺です。
松戸・東漸寺の魅力:歴史と秋の紅葉を楽しむ名刹
松戸市小金にある東漸寺(とうぜんじ)は、文明13年(1481年)に開創された540年以上の歴史を持つ浄土宗の古刹です。
1. 格式高い歴史を持つ「檀林」
- 関東十八檀林の一つ:江戸時代初期には、浄土宗の僧侶を育成する最高学府として栄え、「関東十八檀林」に数えられた格式高い寺院です。
- 徳川家との深い縁:江戸時代には徳川家との関係も深く、多数の貴重な寺宝や文化財を現在に伝えています。
2. 境内の自然と未来への継承
- 秋の紅葉:境内は自然豊かで、特に秋の紅葉の時期は、仁王門周辺のモミジが美しく朱に染まる人気の観楓スポットです。
- シンボルの変化:長年親しまれてきた樹齢300年のしだれ桜は、残念ながら老朽化による危険性のため2024年春に伐採されました。
- 未来への希望:現在、寺では新しいしだれ桜の植樹が進められており、再び美しい花を咲かせる未来に向けて取り組みが継承されています。
3. アクセスと年中行事
- アクセス:JR常磐線 北小金駅 南口から徒歩7分とアクセスしやすく、気軽に歴史を感じられる場所です。
- 御忌(ぎょき)まつり:毎年4月下旬には、稚児行列や植木市で賑わう「御忌まつり」が行われ、小金宿の風物詩となっています。
歴史と静寂に包まれた東漸寺は、季節の移ろいを感じながら心を穏やかにするのに最適な場所です。
自宅からは隣り町なので、自転車で20分ほどでいけます。
JR常磐線新八柱駅からほど近い21世紀の森と広場を通り抜け…

水戸街道(国道6号)を渡りちょっと走ればJR常磐線北小金駅になります。
自宅から行くと、駅手前にあるのが東禅寺。

小金宿旅籠「玉屋」
東禅寺の手前にある旅籠「玉屋」

江戸末期小金宿の旅籠玉屋が現在でも残っていて外見のみ見ることができます。
今でも民家として利用されているとありますが、隣のガレージからベンツが出てきました。
人の家を写真撮っている怪しい人に勘違いされているわけではないと思いますが…
秋の東禅寺
水戸街道(国道6号)を渡り、JR北小金駅へ向かう旧水戸街道小金宿通りを走ります。
玉屋を通り過ぎるとすぐ、東禅寺が左手に見えてきます。
小金宿通りに面した総門
玉屋を通り過ぎてペダルを3回ぐらい漕ぐと東禅寺に到着します。

紅葉が見事ですね‼️
多くの人が写真を撮ってます。

赤と黄色のもみじに囲まれた総門が江戸時代にタイムスリップしたように見えますね‼️
多くの人が写真を撮っているので、自転車をひいてさっさと門をくぐります。
ロードバイクをひいて歩くヘルメット姿のシニアをフレームには入れたくないでしょうから…
山門(仁王門)
自転車を引いて総門から歩くと昨年までは参道の石畳だけだったのが、両脇が舗装されています。
この山門脇に小さな駐車場があって、たまに総門から車が入ってくるんですがそのためでしょうか…


30年前と比べても今でも朱色が美しい山門(仁王門)です。
俗世と仏の世界を分ける結界の役割をすると言われていますが、ここを通らずこの左脇を自転車をひいて行きます。

この山門(仁王門)を潜り抜けた方が、本来の道筋だと思われますが段差もあり自転車をひいて歩いているので迂回します。

山門(仁王門)に掲げられている山号額(さんごうがく)の文字は「佛法山(ぶっぽうざん)」と書いてあり、東漸寺の山号だそうです。
*佛(仏)の法(教え)の山

入り口の総門から山門(仁王門)まで、赤く染まった紅葉が出迎えてくれます。

隣には、東禅寺幼稚園があり園児たちの元気な声が響いてきて楽しくなりますよ。
28年前に入園していた当時の息子の姿が浮かんで、懐かしさが溢れてきます。
当時は私も若かった…
中雀門

山門(仁王門)を過ぎ賑やかな東禅寺幼稚園を右手に左手には松戸市立小金小学校、敷石を歩いていくと三つ目の中雀門が待ち構えています。
松戸市立小金小学校もその生い立ちには東禅寺と深い関係があるようです。
松戸市立小金小学校
🏫 東漸寺と小金小学校:学びの原点
松戸市立小金小学校の歴史は、隣接する東漸寺(とうぜんじ)と深く結びついています。
✅ 学び舎の始まり
- 明治6年(1873年)の学校設立時(当時は黄金小学校)
- 東漸寺が仮校舎として使用されました。
✅ 歴史的な意味
- 小金小学校にとって、東漸寺は**「初めての学びの場」「原点」**となった重要な場所です。
- 現在も両者は隣接しており、地域にとって欠かせない存在です。
ポイント: 小金小学校の歴史を語る上で、東漸寺は発祥の地として重要な役割を果たしました。

この中雀門は、本堂へと進む美しい景観の一部となっていますね。
中雀門
東漸寺の「中雀門(ちゅうじゃくもん)」という名称は、その建物の位置と、寺院建築における格式や役割に由来していると考えられます。
1. 寺院における位置と序列
「中」は、「真ん中」「中間」を意味します。東漸寺の伽藍(がらん、寺院の建物群)の配置において、中雀門は主要な参道の中間に位置づけられています。
- 総門/山門(仁王門) → 中雀門 → 本堂
このように、寺院の**正面入口(山門)と中心施設(本堂)**との間に設けられているため、「中」という字が用いられています。
2. 「雀門」の語源と意味
「雀門(じゃくもん)」または「雀御門(すずめごもん)」の「雀」は、鳥のスズメとは直接関係なく、一般的に以下の意味合いを持つとされます。
- 格式を簡略化した門: 正式な寺院建築や宮殿建築で見られる、格式の高い門(例: 唐門、勅使門)を簡略化したり、あるいはその脇に設ける門を指す場合があります。
- 装飾の特徴: 門の屋根や破風(はふ)に、スズメがとまるような小さな装飾や特徴があったり、屋根が切妻造りなど比較的シンプルな構造を持つことから、その名が付いたという説もあります。
結論
東漸寺の中雀門は、**「山門と本堂の間に位置する門(中)」であり、かつ「主要な門の一つではあるが、最高格式の門ではない(雀門)」**という位置づけから、そのように呼ばれていると推測されます。
自転車を中雀門の石垣に立てかけ鍵かけて、門をくぐります。

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東禅寺境内
東禅寺本堂境内の建物
中雀門をくぐると右手に屋根の立派な鐘つき堂があり…

並んで立派なお堂が建っています。
Geminiによると観音堂ではないか、と解説していますがよくわかりません。
次に行った時確認してみましょう!

左手には石仏が並んでいます。

そして目を引くのが徳川の葵の紋が入った常香炉(じょうこうろ)です。
幕府公認の学問所(檀林)として大いに栄えた、徳川家
と縁の深い名刹です。この葵の紋があるだけで重みが違いますね。

佛法山 東漸寺
正面に重量感のある本堂が構えています。


本堂の参拝では、神社のように「鈴を鳴らす」「二拝二拍手一拝」は行いません。
お寺の参拝作法
拝観の基本🚶♀️東禅寺(東漸寺)で心静かにお参りする作法
松戸の「佛法山 東禅寺」にお参りする際の流れを簡単にまとめました。仏様の教えが息づく静かな空間で、心穏やかにご参拝しましょう。
1. 山門(仁王門)で一礼 🙏
東禅寺のシンボル「佛法山」の山号額が掲げられた門。ここが聖域への入り口です。
- 合掌し、一礼してから門をくぐりましょう。
- 門の敷居は踏まないようにまたぎます。
2. 手水舎(てみずや)で清める 💧
本堂へ向かう前に、心身を清めます。
- 柄杓で水を汲み、左手 → 右手 → 口(左手に水を受けて) → 柄の順で清めます。
- 柄杓に直接口をつけないのがマナーです。
3. 本堂でのご挨拶 🔔
いよいよご本尊様の前へ。
- お賽銭を静かに入れます(投げ入れない)。
- 鰐口(鐘)があれば軽く鳴らしてご挨拶。
- 合掌し、心の中で祈願します。
- 【重要】 お寺では、神社のように柏手(かしわで)は打ちません。
4. 帰る際にも感謝の一礼 ✨
門を出る時も、本堂の方を振り返り、合掌一礼をして感謝を伝えましょう。
この作法で、東禅寺での時間がより清々しいものになりますように。
どうでもいい話、東禅寺は浄土宗ですが昔叔母からウチの家系は浄土真宗だと聞いた曖昧な記憶があります…
東禅寺の秋を満喫し、そろそろ自転車をひいて戻ります。
境内にはトイレもありますので安心ですよ。

JR常磐線北小金駅
これまで利用したことがない駅でしたので、写真を撮っておこかと行ってみることにしました。
JR北小金駅南口
駅前の旧水戸街道十字路にはこんな小金宿の案内もあり、小金宿への思いが伝わってきますね。

*写真は今年4月、日差しが映り込んでしまっていますが他にありませんでした🙇
交差点から駅前に入るとロータリーがあり、バス停とタクシー待機場があります。


イオンの看板が目立って映っているのはたまたまですが、駅ロータリーの真ん中に小金地区の歴史的な名所(小金三跡)を記念した石碑が建っていました。
江戸時代に栄えた宿場町である記念碑がそちこちにあるのは、歴史のある証拠ですね。
駅の改札は階段を上った2階にあります。

ここから北にちょっと行くと紫陽花で有名な本土寺があります。
本土寺も歴史ある松戸を代表とするお寺ですよ!
JR常磐線北小金を挟んで北に本土寺、南に東禅寺が位置します
松戸ナンバープレート
ちなみにご当地松戸ナンバープレートの図柄は、松戸の象徴であるアジサイ・矢切りの渡し・桜ですが、このアジサイは本土寺のアジサイを指しています。

私の日産サクラもこのプレート、周りに黄色い枠がありますが…
ちょっと、話がそれました…
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おわりに
今年も紅葉の綺麗な東禅寺にポタリングを楽しんできました。
何十年経っても変わらず綺麗な紅葉を見せてもらっています。
見頃は12月初旬から中旬。
JR常磐線北小金から徒歩7分。
地元の観光スポットの一つです。
自宅から自転車で片道20分ほど。
陽が傾く午後の時間が紅葉が映えて綺麗です。
今回はGeminiで調べた話をいくつか掲載しています。
ここ最近ChatGPTよりもいい回答率がUPしているように感じます。
これも競争ですね…


