気になる銘柄
ニトリホールディングス<9843>

2022-10-26

ここ最近の米国利上げに関して、12月は金融引き締めを緩和するかもしれないなどのニュースが飛び交っています。

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日本財務省の為替介入

9月から財務省によるドル売り円買いの為替介入が度々行われているようですが、一時的にドルが下がるものの数日のうちに元に戻る
を繰り返しており、なかなか円安の進行を食い止められないでいます。

Bloomberg

政府・日銀が円買い・ドル売り介入、一時151円台で－報道
2022年10月22日 1:16 JST 更新日時 2022年10月22日 1:38 JST
政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入に踏み切ったと、日本経済新聞電子版が関係者の話を基に報じた。21日の外国為替市場で円は対ドルで一時151円94銭と、32年ぶり安値を更新していた。

ですが、ここにきてドルが下がり始めています。

米国12月金利

そんな中で、12月の金利上げ幅は0.75%でなく、0.50%を検討するようなことをFRB議長のパウェル氏からコメントが出ています。

THE WALL STREET JOURNAL

2022年10月23日 06:23JST
FRB利上げの行方、12月のペース減速が焦点に
米連邦準備制度理事会（FRB）当局者は次回11月1～2日開催の連邦公開市場委員会（FOMC）で、0.75ポイントの利上げを決める見通しだ。その際、12月会合で利上げペースを減速させるか、その場合には市場にどう伝えていくかが、政策議論の焦点になるとみられる。

ロイター

米総合ＰＭＩ、10月は47.3　 4カ月連続で縮小示す
［ワシントン　２４日　ロイター］ – 米Ｓ＆Ｐグローバルが２４日に発表した１０月の米総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は４７．３となり、９月の確定値の４９．５から低下した。製造業、サービス業ともに顧客需要の低下を報告し、高インフレと米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による政策金利引き上げによる景気悪化を裏付けた。
指数は５０が景気拡大・縮小の節目で、５０を下回ると民間部門の縮小を示す。１０月は４カ月連続で５０を下回って縮小した。

FRBのインフレ抑制がジワリと効いている数値が、米総合ＰＭＩにも出ています。
26日に発表される米国新築住宅販売件数も前回68.5万件に対して、市場予測58.1万件と景気減速を表しています。

このようなこともあり、12月から金融引き締めが頭打ちになるのではという観測があり、それにつれてドルも下がっているようです。

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ニトリHD<9843>

みなさんご存知の家具・インテリアの「ニトリ」。
海外から原材料を輸入して、製造・販売の形をとっているため、円安の影響をもろに受けます。
当然、株価にも現れて下落の一途をたどっていましたが、ここにきて反転。

その背景は、円安にブレーキがかかってきたと同時に、株価上昇のように見えます。

ドル円が頭打ちになるかどうかは、今後の米国金利政策次第なわけですが、上述した通り12月の金利上昇幅が、これまでの想定からダウンするかも。
という観測でドル高ブレーキとなっているようです。

財務省の為替介入は一時的なものでしかありませんが、米国金利が今後下がりそうだというタイミングで介入しているようにも見えます。

Bloomberg

ドル円が乱高下、一時152円接近も146円台まで反転－当局介入と報道
21日の外国為替市場で、円は１ドル＝152円に接近するまで下落した後に切り返し、146円台前半まで急反発した。日本経済新聞の電子版は関係者の話として、政府・日銀が円を押し上げるため再び介入したと報道した。

ニトリHDの業績

株価は低迷しているものの、業績は順調です。

ですが、四半期実績ベースで見ると今期２Qまでの営業利益がふるいません。
2021年2月から営業利益が5回マイナスになっています。

次回３Qの決算発表の内容も、円安をもろに受けていますので多分よくないと思われますが、今後の円安にブレーキがかかれば、悪材料出尽くしで上昇していくかもしれません。

まとめ

コロナ禍では、巣篭もり需要で業績を伸ばしてきたわけですが、円安が強まるとともに株価は反落してきました。
ですが、今年終盤から来春が米国金利上昇のピークと言われ始めています。
ドル円は160円までいくなどのコメントもあちこちで聞きますが、インフレの鈍化傾向が出てくると、頭打ちになるのではないかという話も出始めている。

ニトリHD、監視銘柄です。