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「狼狽=うろたえる、あわてふためく」という意味ですが、株価が急に下落するのをみて、
慌てて売りに走ってしまうことを言います。
初心者の頃によくやるパターンですが、今回は狼狽売りに似たようなパターンを紹介します。
株価は常に変動するものですが、そうとわかっていても下落が急だと、または下落が続くと、恐怖にかられ、慌てて売ってしまいます。
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普段は、自分の損切りラインを決めてありますので、それを元に売却の判断をします。
ただし、売却する前に、悪い材料がでているか、地合い悪さで下落しているかなど簡単ですが調べ、今後も下落が続くという予測を踏まえ、損切り売却します。
ですので、狼狽して売却というのはないようになりました。
(が、今年は、損切りが多い。現金ポジション高め)
では、どんな状況で狼狽売りをしてしまうか。
少し違いますが、今回私の例をとり紹介します。
前回1Qで好決算にもかかわらず大幅下落した銘柄ですが、
その後のチャートは底値圏からヨコヨコを継続し、上昇を伺う局面。
前回の決算で出尽くし売りで大きく下げました。それに今の景況はハイテク株は低いです。
ですが、これまでの決算内容も、右肩上がりで、今回の決算も増収増益が予測されている銘柄。
PERはいまだ高い水準にありますが、アナリストの評価も良く、どうみても上がるでしょう。
とみて仕込んでいた銘柄です。
このところの、NASDAQ指数が上向きになったのも加勢しています。
そして、同じ日に米国のCPI発表も予定されます。
市場の大方の予想は楽観視され、私も無事イベント通過を想定していました。
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決算当日15:30決算短信の発表、想定通りの好決算!
不安材料もあります。
四半期の売上・営業利益が、前期比では上昇しているものの、前回1Qと比べると若干ですが落ちています。
つまり、勢いが落ちている。
決算短信の説明に、多少のネガティブ要素文面、あり。
自動車各社の減産、情報端末機器向け等で需要減少・・・
夜9:30
米CPIショック
2022年9月13日米国CPI上振れ
米国株指数、大幅下落
市場は楽観視していた米国CPIですが、予想に反した上昇を受けて、米国相場は大幅下落をしました。
翌日の日経平均株価も大きく下落するはずです。
(※CPI=米国消費者物価指数)
米国株価指数大幅下落、金利上昇
1,000ドルをはるかに超える凄まじい下げ、コロナショック以来?
少し危ないと思い始めていた私は、これで下がると判断。
かなり迷いましたが、悪材料が大きいとして、売りを決めました。
普段は前夜に売りと決めたら、前夜の時点で「成り行き売り」を登録するのがいつもの私のパターン。
ですが昨夜、それをしなかった。
なぜなら、(もしかしたら爆上げするかも)という欲があった。
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当日朝、板は寄り前から通常より物凄い勢いで動きます。
9時場が開きます。寄り付き8,970円、前日終値と同額から下落開始。
結局、爆上げすることなく成り行き売りを決行。
板も勢いよく下落しながらの8,680円約定。
買い値:8,554円でしたので、126円の利益でとりあえず一安心でしたが、
前夜いつも通り「成り行き売り」を仕込んでいれば、もう少し高値で売却できたし、何より慌てて売却せずに済んだと反省しています。
この時の売り操作感覚が、狼狽売りの感覚に近いことを思い出しました。
その後も下げ続け9:07前場310円安の,8,560円を記録しますが、ここから価格は反転、あれよあれよという間にプラスに転じました。
これは想定外。欲に駆られ視野が狭かった証拠に見える。
前場を終えた、チャートです。
その後、悔しさを残しつつ、相場は見ないで放置。
1日の結果=前日+10円で引けました。出来高を伴った大きな十字陽線です。
このハイテク銘柄、ずっと下げ続けていたのが、この二ヶ月半やっとヨコヨコになってきた銘柄です。
これまでの経過と業種の傾向、関連記事で好決算が想定されており、株価も高反発という想定でしたが、
私の想定外の動きという、残念な話になってしまいました。
ですが、一番ダメだったところは、
どこかに「爆上げするかも」という欲望が微かにあり、いつもと違う行動にさせてしまいました。
反省です。
今回の記事は、狼狽売りとは少し違いますが、下がると結論づけた考えは、「恐怖」という感情があったことには違いありません。
売却した行為は根拠のある「成り行き売り」なので問題なし。
ですが、「爆上げ」というわずかな欲望から、いつもと違う前夜に成り行き売りを登録せず、当日慌てて売却という行動になってしまった。
よくあるパターン
場が開いてから直後下落して、しばらくするとプラスに反転するチャートパターンはよくあるパターンです。
急落する、チャートや板を見て恐怖に駆られ慌てて売却する何の根拠もない売却が、「狼狽売り」です。ですので、損切りラインを事前に決めておくのが大事になってくる、というわけです。
朝のこの場が空いてからの午前中は変動が激しいのが常で、このようにしています。
このようにしておくと、当日突然思いついたような、買い・売りをしなくて済みます。
今回のような、前日に下がると想定した時は、前夜に「成り行き売り」を入れますが、今回はそれをせず、狼狽売りの感情に近い当日朝慌てて売却したというお話でした。
確信が持てなくて、迷うのは当然ありますし、欲に勝てず考えとは違うことをしてしまうこともあります。
そこを、事前に考えがまとまったら、あとは感情抜きに事務的に売買を行うことを心がけたいです。
売りタイミングは、ホントに難しい。
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この記事の翌日、三井ハイテクの株価が大幅に下落しました。
前期比、大幅増収増益+上方修正がなぜ下落するのか。
一部報道では、出尽くしと言ってますが、私の感じた「四半期の伸びの低下」のはず。
運悪く、米国CPIの悪材料とぶつかったのもあるかもしれませんが、<5032>ANYCALORはストップ高ですので、後付けの言い訳。PERの高い銘柄は業績良くても『成長が止まれば売られる」なんです。
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