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権利落ち日から怒涛の下落

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3月と9月にやってくる権利落ち日。
配当利回りが良い銘柄などでは、この権利落ち日を超えると配当の権利を得ますが、権利を得た後はさっさと売り逃げて下落するパターンがたまにあります。

今回紹介するのは、このように権利落日を境にしてなぜ下落するのか、私なりに分析してご紹介します。

もくじ

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なぜ権利落ち日を過ぎて下落なのか

配当権利を得るには、2営業日前まで株を持っていなければ、権利は得られない。権利確定日の1営業日前のことを権利落ち日と言い、この日以降購入しても株主権利は得られない。

権利落ち後になぜ売るのか

一番大きな理由は、配当金をもらうことが目的でしょう。
ただし、高配当の有名な、船銘柄とかJTなどの配当利回りはずば抜けていますが、だからと言ってそれらの銘柄は権利落ち日過ぎて必ず下落するかというとそうでもありません。

権利落ち下落3条件

  • 株主優待+配当利回りがよい
  • 持ち続けていても、上昇するかどうかわからない
  • 権利落ち日を狙った、空売りがある

この3つのパターンが当てはまるからと言われていますが、果たしてどうでしょうか。
ここ最近、権利落ち日から下落した2銘柄を例に見てみます。

コジマ<7513>

権利落ち日8月30日(火)

Kabutanの決算内容は、コロナから回復しつつあり業績も直近四半期ベース対前年で増益です。

チャートも右肩上がりの上昇トレンドを継続しており、また、コロナによる外出規制も緩和され消費が戻りつつあるのに加え、この夏の猛暑続きでエアコンなどの販売が好調。

3Q決算良好

配当利回り=1.67%
優待券=500株で3000円のお買い物優待券、他
2022年7月11日3Q決算も順調、株価も上昇。

出典Kabutan

日足チャート

そして、権利落ち日8月30日が迫ってきます。(チャート下のまるDが権利落ち日マーク)
チャートは8月16日をピークに下落が始まっており、このチャートでいう底値の約50%(-53円)のところで、権利落ち日を迎えようとしています。

一旦8月29日大きな出来高伴い陽線を引きますが、怒涛の下げは止まりません。

出典Tradingview

権利落ち日8月30日翌日からも、下落は止まらず9月7日まで、ピーク8月16日から下げること107円(15.36%)の凄まじい下げ。

チャートだけ見ていたら、移動平均25日線、もしくは75日線で反発を期待しますが、25日線を割った時点で、次のシナリオは75日線で反発するかどうか。

その片鱗が、権利落ち日翌日、75日線を割った翌日でもある、8月31日に出来高を伴った陽線のコマが出ています。
ですが、75日線を割り込んだから利確すると判断した方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。

その後は売りに押されて下げる一方、
ですが、これも後付けの説明ですので、ホントに正解かは分かりません。

信用残

配当利回り1.67%+優待券で、権利落ち日でみなさん売るのでしょうか。

下記の表はコジマの週次信用残です。
5月以降売り残が増え続けていますが、8月5日以降急増し8月26日ピークを迎え、権利確定日の8月29日(出来高を伴った大陽線)に買い戻ししたのではないかと推測します。

そして権利確定日を過ぎた、9月2日では売り残は綺麗に整理され激減しています。

チャートと照らし合わせると、チャートも8月16日ピークから下落し始めています。
売り残の増加と相関関係がありそうです。

出典Kabutan

ニュースでは、権利落での下落と説明していましたが、権利落ち日のタイミングを狙った空売りと、配当確定後の投げ売りにみえます。

空売りした状態で権利付き最終日を越した場合は、配当金に相当する「配当落ち調整金」を後に支払わなければならない。これを避けるため、権利確定日前に買い戻しが発生する。

この説明の通りであるかわかりませんが、権利落ち日などのイベント直前に、売り残・買い残が急に増加するのは、危険なシグナルと言えます。

私は、権利確定日の小反発で利確しました。
信用残が急増していたのには気がついていれば、もう数日前の下落し始めに利確できていたかも。反省!(タラレバ)

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グラファイトデザイン<7847>

ゴルフクラブのシャフトで有名なメーカー。ゴルフ好きの方ならご存知の方は多いのではないでしょうか。

権利落ち日8月30日
株式優待=なし
配当利回り=3.19%

日足チャート

この銘柄も、今年5月ごろからチャートが上昇してきた銘柄です。
移動平均線も、パーフェクトオーダー(PO)で綺麗な上昇トレンドチャートです。

それが、権利落ち日前日から豹変します。
出来高を伴った怒涛の陰線の連発。

8月29日 始値699円、終値651円 -5.17%
8月30日 始値651円、終値644円 -1.08%
8月31日 始値644円、終値639円 -0.31%

チャートピークの8月29日から9月7日まで、10.4%下落しています。
下げ幅73円(10.4%)の下落。

信用残

信用残を見ると、6月以降見ると売り残=0で、買残が徐々に減少しています。つまり空売りで下げたのではなく、買残が権利落ち日を狙って売られたようにみえます。

船株とは比較になりませんが、配当利回りが3.19%と結構高いので、これは配当利回り狙いの売りじゃないかと想像します。

出典Kabutan

直近1Qの決算


時価総額43.5億
PER =8.0
PBR=0.87
株価=626円
出来高=5千〜1万5千(見た目)
売上、利益も横ばい

7月14日1Q決算発表で上方修正していますが、円安の為替差益によるものが大きいとしています。
このような銘柄ゆえに、将来的な伸びは期待せず、目の前の配当落での利確という結果になったような気がします。

出典Kabutan

まとめ

権利落の下落銘柄を、2つの例で見てきましたが、権利落ち日は配当金相当、相場全体も下がると言われています。これまで実感してきたことはありませんでしたが、見事にハマってしまいましたので、今後は信用残もしっかり確認して注意したいと思います。

私の気のせいかもしれませんが、配当落ちで下落するのは、小型株が多いような気がします。過去にそのような光景を見た記憶があるからですが、確証あるわけではありません。

とにかく、基本的な情報を確認すべし、と言うことだけは間違いありません。

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